医療法人リブウェル 橋本内科・循環器内科 | Tel:045-905-2530 横浜市あざみ野にある内科のクリニックです。

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睡眠時無呼吸外来(診断と治療)

当院での診療の流れ

 

 初診の方は診察時間内にいつでも受診できます。受付順でご案内しますので待ち時間があります。診療終了時間の30分前までに受付して下さい。

 簡単なアンケートの後、診察になります。初めて相談の方は自宅で行う簡易モニター検査を申し込みます。専門業者より検査セットがご自宅に郵送されます。検査終了後1週間で結果が出ます。

 簡易モニター検査*1で軽症の方は連携歯科(中川駅前歯科クリニックなど)でマウスピース治療*2をお勧めします。中等症~重症の方は精密検査のため終夜睡眠ポリグラフ(PSG)*3が必要になります。PSG検査は1泊入院の検査です。当院では行えませんので連携病院(聖マリアンナ医科大学病院・横浜総合病院など)に検査を申し込みます。当院から直接予約可能です。PSG検査で重症のSASが見つかった場合は当院でCPAP治療を検討します。

 持続陽圧療法(CPAP)*4の導入には十分な説明と理解が必要です。初回の説明には30分以上掛かりますのでSAS専門外来での診察になります。安定した治療効果が得られた方は一般診療時間内に診察が可能になります。CPAP治療は保険適応ですが毎月1回CPAP管理のための定期通院が定められています(毎月約5,000円の自己負担が生じますが、医療機関による差はありません)。実際に使用してみて自分に合わないと判断された場合はいつでも中止可能です。

 ご質問で多いのが「このCPAPはいつまで続けるのですか?」です。SASに対する根本的な治療は外科的手術ですが効果は限定的です。欧米や日本で最も普及している治療法がCPAPです。気道の閉塞を開いてくれる健康器具だと割り切って継続して使用することをお勧めしています。自覚症状の改善や脳溢血、心筋梗塞の発症予防に明らかな効果が報告されています。

*1 【簡易モニター検査】とは
睡眠中のいびきと呼吸状態を簡単に自宅で検査する方法です。クリニックで検査を申し込むと「簡易モニター検査キット」が自宅に届きます。寝る前にご自分で装着します。この検査では睡眠中のいびき、呼吸回数、血中酸素飽和度を測定します。睡眠中に10秒以上呼吸が停止、または3%以上の酸素濃度低下を異常と判定します。これらのイベントが1時間に何回起こるかによって重症度が分類されます。重症の睡眠時無呼吸症では睡眠時間の半分以上が無呼吸であることも稀ではありません。朝起きたら検査終了です。検査キットを送り返して1週間後に結果が出ます。
*2 【マウスピース治療】とは
就寝中にSAS治療のための口腔内装置(oral appliance : OA)=マウスピースを装着することにより、いびきと無呼吸の程度を軽減することができます。この装置は個人の歯列と顎の位置関係を確認して専門の歯科医が作成します。医科からの診断書(紹介状)があれば保険適応になります。入れ歯と同じように装置の出来が治療効果を大きく左右しますので経験豊富な施設をご紹介します。
*3 【終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)】とは
睡眠の詳細を専門病院に入院して検査する方法です。平日夕方に入院して翌朝退院します。事前に予約が必要です。入院後ベットサイドで技師さんが各種モニター(脳波、眼球運動、筋電図、呼吸サーミスタ、パルスオキシメーター、心電図、換気運動)を装着します。モニターの電線だらけになりますがビックリしないで下さい。寝返りやトイレへ行くことは可能です。この検査は無呼状態だけでなく睡眠ステージ(睡眠の深さ)を判定します。簡易モニター検査より詳しい結果が得られマウスピースやCPAP治療の適応を判定します。退院して1週間後に結果が出ます。
*4 【CPAP治療】とは
持続陽圧療法(continuous positive airway pressure : CPAP)はSASに対して最も効果率の高い治療法です。CPAP装置に接続したマスクから弱い風圧を送ることで睡眠中に起こる気道の閉塞を開放し、無呼吸を無くす方法です。最初はマスクの違和感がありますが、ほとんどの人で日中の自覚症状(強い眠けや頭痛)は改善し血圧の安定効果もあります。続けて使用しているとCPAPを装着した日の方が熟眠できるようになります。定期通院ではCPAP治療が正常に行えているか装置のデータを解析して診察します。個人の状態に合わせて最適な風圧に設定を調整します。

CPAPのオンライン外来(予約通院)

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